「200億円の大赤字」
この赤字を毎年順調に出しているのは
サイバーエージェントのメディア事業の
「AbemaTV」です。
四半期決算で営業利益82億円
だとすると200億円の赤字って
結構デカイですよね。
なのに200億円の赤字を出し続けるのは
いったいなぜなのでしょうか?
ここが藤田社長の投資家としての
素晴らしい点だと思っているのですが
「先読み力」なんですよね。
現状まだネットテレビは、
一般的ではないので世間では
いきなり受け入れられないでしょう。
ただ地上波テレビの視聴者が右肩下がりで
ネット住民が右肩上がり。
この社会の変化を見て
藤田社長は先行投資として
200億円の赤字を見ているわけです。
あなたも知っているように
投資はすべて「先出し」となります。
不動産、株、保険なども何でもそうですよね。
たとえば不動産を買うなら先に
銀行融資を受けるなどして
購入資金を用意しないといけません。
それと同じで「AbemaTV」という
投資案件の将来性と成長率を見たときに
今が割安だと判断したということ。
ただサイバーエイジェントは、
上場企業なので株主の目もありますよね。
彼らは短期的利益を追求するので
その辺りの葛藤もあるのでしょうが、
株主からのプレッシャーからも耐えて
abemaTVにかける投資家としての判断、
決断は見習いたいですね。
結局、「経営者は投資家」でもあります。
そしてその逆もしかりで
投資や資産運用に興味ある人が
このメルマガ読者にも多いと思いますが
投資の視点を広げるという意味から
企業研究なり有望企業の資金の使い方を
見るのもアリだと思います。
例えば、
「なんで藤田社長は毎年200億円の赤字を出してまで
abemaTVをやっているんだろう?」
「なんで、伊藤忠商事は1200億円を出して
ユニーを子会社にしたんだろう?」
「Amazonはどうして書籍のネット通販から
事業をスタートさせたのだろう?」
といった感じで企業のお金の使い方を
見てみると投資家としての目を育成する上で
とても生きてくると思います。
ただ中には、
「投資の勉強として企業研究って・・・」
と思う人もいるかもしれません。
ですが、結局事業1つ作りあげるのは
経営者にしてみたら1つの投資な訳です。
しかも金額が数百億円という
莫大な金額が動いている訳で
そこには明確な投資理由があります。
大きなお金を市場で動かす経営者は
少なからず社会の動きや経済の流れを見て
事業を作り上げています。
その目・判断こそが投資家の目として
そのまま活かせるはずなんですよ。
なのでイチ投資家として
経営者のお金の使い方を見て学ぶというのは
いい勉強になると思います。
事実、時価総額日本4位のSoftBankの孫社長は
自らが1から立ち上げた事業は、実は数少ないです。
例えば、
・ボーダフォンの携帯事業
・野球球団
・通信事業の日本テレコム
これらは全てM&Aです。
つまりSoftBankの主要事業と呼ばれる
これらの事業はすべて投資で手に入れた
ということ。
孫社長は投資で成功して
今のようなSoftBankを作り上げた
ということですね。
なので投資や資産運用の準備をする中で
こうした敏腕経営者の事業展開、
何にお金を投じるかという部分は
とても参考になると思いますよ。
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