どうも
今日は少し歴史のお話をしたいと思います。
「あの時代はよかったなぁ」と思う方もいらっしゃるかもしれませんね。
そう『バブル経済』です
バブルは1986年から1991年まで続いた景気ですね。
簡単に言えばバブルは、
「資産価格が、投機によって実体経済から大幅にかけ離れて上昇する経済状況」
の事を言うのですが、、、
「なぜいまさらバブルの話?」と思われるかもしれません。
でもですね、バブルって投資家にとって学ぶべき
小テーマがいっぱいあります。
バブルは大体100年ごとにどこかの国で
起きているのですが、どのバブルにもたいてい共通点があります。
例えば、バブルが起きた時は、
・社会全体でお金がだぶついて余っていたり
・本質に関係ないところで空気感だけで”何か”が売れていたり
・普段は投機をしないような大衆の人々も投機していたり
・ファイナンシャルレバレッジが崩壊のきっかけになっていたり
とか、色々共通点があります。
ニューリーダー(的)な国家が台頭し、
大衆が新たな価値基準を盲信し、
一気に投機的行動が加速し、
最後はバブル崩壊に向かっていく。
こういう一連の流れが、
オランダで起きたチューリップバブルでも、
アメリカのブラックサーズデイでも、
日本のバブルでも起きていました。
で、投資家が過去のこういった事例から学ばなければいけないのは
・歴史は繰り返すということ
・先読みできる人が勝つということ
この2点を改めて肝に命じなければいけないということですね。
バブルが起きた時代には、2種類の人間が生まれています。
「得をした人間」と「損をした人間」です。
さて、この違いは何だったと思いますか?
それは
「空気感に飲まれずに、
極めてロジカルに逃げ時を見極めた」ことです。
『マネーショート』
マネーショート 華麗なる大逆転
という映画をご存知でしょうか?
アメリカの住宅バブル崩壊を引き金に起きた
リーマンショックを題材にした実話の映画です。
国中が住宅バブルに湧いている時に、
市場調査や分析により密かにバブル崩壊に気づき、
逆張りで大儲けをした男たちの話なんです。
「あれ?リーマンショックって
いろんな人が損をした事件じゃないの?」
と思う人もいるかもしれませんが、
冷静に考えてみてください。
貨幣社会は『ゼロサムゲーム』です。
お金はいきなり消えたり生まれたりするのではなく、
基本的には人から人へ、企業から企業へと、その場所を移動しているだけです。
つまり、損をしている人がいる時、
同時に得をしている人間がいるわけです。
マネーショートは金融の教材として
かなりおすすめなので、まだ見たことがない人は是非見てください。
何度もリテラシーをあげようという話をしてきました
つまり、
”今後、お金について無関心な人間は、
じわじわ時間をかけて生活が苦しくなり、
気づいた頃には手遅れになる”
ということがいよいよ現実味を帯びてきています。
ちょっと長いですが、
今一度頭の中を整理するという意味でも
最後まで付き合ってほしいです。
まず、ポイントだけを先にまとめておくと、
・常にインフレが起きている
・日本の国策の目標はインフレ2%必達
・インフレ以上の利回りで資産を管理しないと、事実上資産は減り続ける
・昔はインフレ以上の利回りで運用してくれていた
銀行の預金金利はもはやゼロどころかマイナス
・積立型の保険商品も同様にインフレに勝てず、
お金が戻ってくる時には資産性で負けている
シンプルにまとめるとこういうことです。
インフレのことがよくわからない人のために
簡潔に説明するなら、インフレとは
『モノの値段が全体的に上がり、お金の価値が下がる』
ことです。
「テレビや新聞ではデフレって言ってますよ」
という主張をする人もいるかもしれませんが、
じゃあ物価って下がってますか?って話です。
物価、上がってますよ。
正確にはデフレではなく、「デフレ気味」が正解です。
つまり、去年よりも今年の方がインフレの
勢いが少ない時に「デフレ気味」という表現を使うのです。
それを、知識のない新聞記者や
テレビ製作者がいつのまにか「気味」をとって
日本はデフレだと言い出したんです。
日本ではずっとインフレが起きてます。
で、そのインフレをもっと加速させようとしてるのが
「金融緩和」という国策なわけです。
モノの値段が”今よりもっと上がり”、
お金の価値が”今よりもっと下がる”
ということ。
恐らくその変化をはっきりと自覚する未来は来ないと思います。
いきなりそんな変化が起きたら、日本人の過半数が貧困層になってしまうので。
きっと、反乱や異論ができるだけでないように
静かにじわじわと変わっていくでしょう。
つまり、
『労働で稼いだお金の資産性を維持する能力』
がなければ、どんなに必死に働いて稼いでも
生活水準が上がっていかないのです。
上がらないどころか、
維持すらできない人も出てくるでしょう。
じゃあ、銀行や保険に資産を預けて、
運用してもらった方がいいでしょうか?
これについては散々ブログで訴え続けてきたことですが
すでに現時点で銀行も積立保険も、インフレ負けしてます。
国が目指している「インフレ2%」に達する以前に、
「1%」の状態でもう資産性はマイナスなんです。
預金金利はほぼゼロですし、
積立保険も額面は増えて数十年後に返ってきますが、
当然インフレを加味すれば資産性は当然マイナスです。
今までお金に関しては銀行や保険に任せきりだったのに、
「労働でお金を稼ぐ」ことしか知らない日本人が
「運用で資産性を維持するor資産を増やす」
なんて芸当ができるでしょうか?
ほぼほぼ不可能だと思います。
その結果、労働収入があるから生活はなんとかできるけど、
たまの贅沢をする余裕もないし、金銭的には常に苦しい
という状態がなぜかずっと続いている、
という人がめちゃくちゃ増えるでしょうね。
日本て、18歳になるまでは
ほぼトップダウンで教育環境を用意しているのに、
社会に出たら一番大事な知識は誰も教えてくれないじゃないですか。
『生きるために必要なお金に関する知識』を
だれも教えてくれません。
さらに、20年弱、受動的に学ぶ訓練を積んだせいで、
能動的に教養を高めようとする人がそもそも希少なんですよね。
だから、特にお金に関しては社会人同士の情報格差ってかなりあると思います。
まとめますと、
金融リテラシーの格差次第で、
今後貧富の差はますます拡大していくでしょう。
今日のメルマガでは最低限の
情報しか伝えられなかったですが、他にも、
・消費税がどんどん上がったり
・年金の支給年齢が上がったり
・少子高齢化が加速したり
・単純作業の労働がロボットに置き換えられたり
まあ、悲観的になっても仕方ないですが、
可能性としてこれだけの不安要素があります。
労働で稼いだお金をきちんと管理して、
インフレに負けない資産運用をしないと、
ジリジリ生活が苦しくなって手遅れになる
抽象的ではありますが、遅かれ早かれ
こういった将来が待ち受けているのではないでしょうか。
さて、そうならないために皆さんは何をしますでしょうか。
ほな
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